薬がかわると

 先日、精神科の主治医が、母の便秘薬を変えた。以前のは、すこし効き目が強いので、体のことを考えて、ゆるめのに切り替えた。これまでの錠剤から粉薬になった。
 薬がかわると、本人は、かならず心理的な拒否反応をおこす。今回も、薬局でも、全部出して、ひとつひとつ説明し、納得していたのに、家にかえると「薬がすりちがえられた」と言い出す。私が、薬局からいっしょに付き添い、寄り道もせずに帰ったでしょといっても、だめだ。
 「薬をのむなと聞こえてくるの?」と母に聞くと、うなづいた。こうなると、時間がかかる。
 幸い、精神科の薬ではないため、症状にすぐに影響はないし、万一にそなえて、いままでの便秘薬ももらってある。どうしても、いやならもとの薬にするしかない。
 「今日、看護士さんがくるから、聞いてみようか」というと、うなづいた。そして、それから、母は幻聴と戦っていたらしい。10分して、「薬をのむ」と言い出した。
 こんな話を、理解してくれるヘルパーがいれば、どんなに家族として、精神的に楽か。
 先日、 「1級だからよい、3級はだめか」というコメントがよせられたが、1級のヘルパーがいいとか、ほかはだめという単純な問題ではないのだ。たまたま、うちでは、そうだったという話である。
 精神科の医師でさえ、あたらしい患者のことを、理解するのに、時間がかかるのに、私がそんなこともわからずに、ヘルパーを差別するわけがない。
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