母は、足腰が弱くなっていても、毎日家から歩いて200メートルのコンビニまで一人で買い物には、行ける。足の病気などはないし、副作用でふるえることもない。いつもは、間食はしないが、たまに欲求があると、二回ぐらいコンビニまで自分で往復する。
ところが、「陰性」となると、これまでできたことも、できないという。しかも、登校拒否のこどものように、ほんとうに足をふるわせ、 「足がふらふらで、歩けない」という。しかし、朝は、きちんと決まった時間に起きて、部屋のシャッターももちあげ、カーテンをあけ、パンをトースターで焼いて、牛乳をレンジであたためて、食べられるのだ。風呂にも、ひとりで入れるし、トイレもいける。
一日の様子を見ている家族ならば、これは、心の病のせいだとわかる。しかし、一時間しかいないヘルパーは、私の話を信じなかった。目の前のあわれな老人は、「歩けない」というし、顔色もわるそうだ。家族のいうことが、ほんとうとは思えない。それで、かわりに、なんでもしてあげる。
ふつうの方ならば、このヘルパーの判断が正しいのかもしれないし、そういう研修をうけたのかもしれない。あくまで、身体介助という視点では、正しい。
だから、私は、根気づよく、ヘルパーに一日の様子を伝えたり、病気について、何度も話をした。そのうち、すこしずつ理解は、してくれたが、このような「歩けない」という人を歩かせるのは、体の介助よりも、ある意味で大変なのだ。 だから、このような心身介助ができないヘルパーがいても、ちっとも不思議ではないと思っている。
今、足腰の機能訓練のために、ディサービスの利用も検討している。うまくいくかどうかは、母次第であるが。
