介護保険利用前と利用後



  うちは、2006年の6月から介護保険を利用している。
  もうすぐ3年になるので、少し振り返って、まとめてみた。

{介護保険の利用前}
  *一日中、ほとんど部屋に閉じこもり、20時間は寝ていた。食事とトイレ、風呂以外は、活動していない。
  *妄想、ひとりごとなど毎日あり、昼も夜も続いていた。特に、夜は家族も安眠できない状態だった。精神薬は、飲んでいても、落ち着かないことが多かった。
  *部屋に入ると、「物をとった。勝手に捨てた」と疑うので、掃除もできなかった。また、暴飲(ジュースなど)暴食(間食)がひどかった。
  *精神科の薬の副作用で、手足のふるえがひどく、歩くのも困難だった。また、糖尿なのに、内科に通おうとはせず、医師を信頼していなかった。
  *入浴も、なかなかしなかった。洗濯物も出さないので、出すように言ったが、聞かない。着替えるようにいうと「誰かが服を盗んだので、着る物がない」と言っていた。
  *たまに、バスにのって、買物にいく(年に数回)ことや、美容院にいくことはあった。

{利用後}
  *はじめの年は、ほとんど部屋に閉じこもっていた。そのうち、床ずれができた。しかし、ヘルパーや訪問看護などに対して、心を開くようになり、表情が出てきた。
  *二年目になり、ディサービスへ通うようになってから、寝てばかりの生活ではなくなり、日中も、部屋で坐っていたりできるようになる。
  *人の話が聞いていられるようになる。以前は、数分も聞いていられなかったのに、だんだんと聞いていられる時間がのびる。また、返事もするようになる。感想も言えるようになる。
  *看護士への信頼関係から医者にかかれるようになり、内科へ通うようになる。疑ったり、嫌がったりしなくなる。精神科の薬が変わったことも影響しているが、それに加えて、人間不信がなくなったこともある。
  *部屋に入って掃除しても、なにも文句はいわなくなる。妄想もなくなる。
  *顔に表情が出る。怒らなくなる。ただ、少し五感がにぶくなる。電気毛布の温度調節ができなくなる。
*歩行も、意識しないので、歩き方が変になる。バスには、乗らなくなる。通院も、タクシーを利用する。
  *入浴は、最近になり、毎日入るようになる。但し、入浴時間が長いことや、脱衣に時間がかかりすぎるので、介助が必要。
  *幻聴はあるものの、あまり大声は出さなくなる。また、夜はしっかり寝ていられるようになる。
  
  介護保険の助けがなければ、確かに今頃はもっとひどくなっていたのは、間違いないと思う。 
  特に、精神病は、薬だけでは十分な効果は得られない。人によるケアが大切だと思う。
ただ、今の制度は、精神介護の面では対応が遅れている。
  もう少し、病気にあった介護ができるような柔軟な制度にしなければ、介護度を下げることは出来ないのではと思う。
  母の場合、精神病のほうは、ケアのおかげで、たいへんよくなっている。ただ、ヘルパーにしても、もっと効果があがる対応ができるのに、制限されて使えないのが現状だ。