敬老の日の母


[ディサービス記9/18] 

  ちょうど、敬老の日が母の通所の日だった。
  その日の朝は、いつものように自分で全部支度したが、表情はあまりよくなかった。ぼーとしていて、家族とは会話はなし。ただ、行くのをいやがってはいなかった。迎えの車がくると、無言で乗り込んだ。
  夕方、いつものように帰ってきた母は、車の中から手をふってくれるおばあさんに対して、何度もふりかえっておじきをして、うちの中に入った。
  手提げ袋には、プレゼントが入っていた。かわいい赤いふくろうのマスコットをあしらったリースがひとつと、台紙にディサービスで取った母の写真を貼って「敬老の日 おめでとう」と書いたもの。それから、連絡帳には、午後は大正琴の演奏をしましたと書いてあった。
  母は、そのリースがとても気にいって、あれから、何度も手にしては、眺めていた。

  なかなか、心のこもったお祝いだなと思った。我が家では、母の好きなものを食べるというのが、お祝いのやり方になっていて、その日は、カロリーとりすぎたかもしれない。
まぁ、たまには、いいかな。

[訪問看護記9/20]

  今日は、晴れてさわやかな天気だったので、母の調子もすごくよかった。
  昼間、ヘルパーさんが来たときも、積極的にいっしょに掃除を手伝ったという。いちども、「いやだ」とは、言わなかったらしい。

  看護士さんとも、元気に挨拶して、そのあと、身体の健康チェックをしてから、近くのコミュニティセンターの図書室に行って、写真本を見てきた。このごろ、台風の接近で天気がわるく、母もあまり元気がなかった。だから、今週も新聞は読まなかったが、やはり、天候が左右するらしい。
  看護士さんの話だと、他のお年寄りも、みな、身体の調子が悪いと訴えていたとか。気圧の変化は、母たちには、かなり影響があるものだ。私たちだって、気分が晴れないのだから。
 
 

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