手間をはぶく母


[ディサービス記10/30]晴れ

  今朝も、いつもどおり起床した母。ただ、今日は、食事のあと、着替えをしたとき、普段着のズボンは、よそ行き用のものに着替えたが、ポロシャツは、何日も着たものをそのまま着ていくつもりでいた。
  私が、「それは、汚れているから洗濯に出して、きれいなものに着替えて」というと、「そうね」といって着替えたものの、言われなければそのままだった。
  着替えを忘れたというよりも、手抜きをすることがしばしばある。洗濯物をなかなか出さないので、私が回収にいかなければならない。
  普通の人でも、習慣になっている場合はいいが、そうでないときは、着る服について、「何日着てたかな。今日は、これでいいかな」と一応考えなくてはならない。「考える」という行為が、面倒なのだ。
  最近、ディサービスにすっかりなじんだこともあり、あまり人目が気にならなくなったのかなと思った。そうなると、家にいるように服装に気にかけなくなるな。

 夕方、ディサービスの車が着くと、私は、玄関に向かえに出た。
 母は、若い女性の職員に腕をしっかりかかえてもらい、車のステップを降り、「じゃぁ、Mさん、また来週。御元気で」と手を振りながら言われたが、もう視線は、玄関の中にいっていたので、半身になって、軽く手をふり、顔を見ずに家の中に入った。
 私は、脇で見ていて、「母らしいな」と思いつつ、職員さんには母の分も答えようと、笑顔で「どうも、ありがとうございました」と言った。
 母のこういう態度は、実は、慣れている人たちだから「気をつかわなくなった」というサインなので、私は、いいことだと思っている。(その証拠に、表情は明るい。)ただ、職員さんには、ちょっと理解できないかもね。
 
 

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