手を振るわけ

[ディサービス記11/20]雨

 今朝、母は雨が降っているので、折りたたみの傘も持っていこうとしていた。しかし、毎回、使うことはない。私は、「他の人たちは、どうしているの?」と聞いてみた。
 「見ていない」というのが母の返事。もう、9ヶ月も通っているのに、見ていないという。関心がないということだ。結局、今回は持っていかなかった。
  いつも、ディの車は、家の前につけてくれるし、雨の日は、職員が傘をさしてくれる。向こうについたら、やはり、同じだろう。あとは、室内にずっといるのだから、必要ないのである。
  ともあれ、私は、傘のことよりも、母の「関心のなさ」にびっくりした。

  夕方、いつものように車から降りると、玄関の前で、車の中の人たちに、手を振る母の姿に、朝の出来事は、思い過ごしかなと思った。
  部屋に入ってから、「今日は、どうだった?」と聞いた。
  「どうって、普通だった」
  「降りるときに、手を振ってくれるおばあさんとは、仲良しなの?」
  「そうでもないよ。」
  「向こうでは、話さない?」
  「話さない」
  「じゃあ、何で、手を振っているの?」
  「みんながね、一人降りると、手を振っているの。だから、私も、そうしているだけ」
  なるほど、傍目からは、仲良くやっているから、手を振るのかと思ったら、そうでもないのか。要するに、「つきあい」でそうしているだけなのか。
  ディが楽しいということも、私の尺度で考えると、ずいぶんと、母の感覚とは、ずれているのだなとつくづく感じた。
  
[クリニックに通院11/21]晴れ 
 
  クリニックでは、一時間ぐらい待った。血糖値のついては、横ばい状態。ヘモグロビンの値は、少しさがっていた。先生は、「少しここにきて、停滞しているので、もう少し様子をみて、薬を増やしたりしましょう。今の量だと、これが限界かもしれませんね」
 「毎日、運動をしていないし、食欲はあるので、しっかり食べてますから、いいほうだと思います」と私は言った。ほんとに、間食だけは、していないのが、救いだが、食事制限もしていないのだから。

  ついでに、私の健康診断の結果も、聞いてきた。肝臓の値が少し高いものの、再検査は必要なし。ほかは、異常なし。私自身は、もう少し脂肪をとりたいのだが。
 
 

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