母と歩行練習をしてみる

 どうも、母はすこし歩き方を忘れているらしい。歩くときに、ふらふらするのは、背が曲がっていて、地面ばかり見ていること、つま先から着地して、歩幅が広く、まるで小走りしているように歩くのだ。
 朝、室内で、まず、両手を後ろに組んで、背筋をすこしまっすぐにして、かかとから着地して、歩幅はむりなく、ゆっくりと歩く練習をさせた。
 私が10年間やっている太極拳の歩き方からヒントを得て、考えみた。
 とはいえ、なかなか、これまでのぴょんぴょんとした歩き方は、改められない。時間は、かかりそうだ。
 数分間、練習すると、とても、安定した歩きにかわり、「上手だね」と声をかけるが、ややもすると、歩幅が広くなり、また、ふらつく。
 もしかすると、本人は、まだ若いころの自分のつもりでいるのかな。
 ディサービスの所のことも、「ああ、老人たちが集まっている所ね」と言ってたので、精神科の主治医も笑っていたっけ。母は、「老人たち」ではないらしい。
 
 

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