要介護認定の通知が届いてから、自宅から近い居宅介護支援事業者へ電話をかけた。母の病名や病歴などをくわしく話した上で、ケアマネージャーを捜していると告げた。その際、母のようなケースを扱える人を希望した。返事は、後日もらうことになった。
数日後、引き受けてくれるとの返答があり、担当のケアマネージャーとの面談の日取りを決めた。
面談日には、母も同席し、母の様子をみながら、ケアマネージャーとどのような目的で、どのようなサービスをうけるのかを相談した。
母の場合、病気のほうは、以前よりも大分安定しているが、自分から運動をしたり、なにかをするということはできず、一日ほとんど家の中で過ごしているため、足腰がどんどん弱くなっていた。また、家族以外の人間との接触がほとんどないため、社会性も失われていた。薬で、ある程度よくなっていても、このままでは、また病気が悪くなる可能性もある。
介護保険の利用を勧めてくれた主治医も、症状が軽くなっているときだからこそ、このままにしないで、生活の中であたらしい刺激をあたえるのがよいとの考えだった。
一番いいのは、ディケアへいけることだが、これは母にはむりであった。人の集まるところは、昔から苦手であるうえに、へたをすると幻聴や妄想がひどくなる可能性がある。
まずは、ヘルパーに来てもらい、体を動かすことや、コミニュケーションなどを通して、現況を改善していこうということになった。
だが、介護保険には、いろいろと制約もあり、「運動させる」という目的では利用できない。そこで、いっしょに部屋の掃除をする。近くまで買い物に付き添ってもらうという形をとることなした。そして、慣れたら、距離を延ばすことも考えていた。
母は、介護保険の利用については、とくに反対はせず、ケアマネージャーとも愛想よくしていたので、以前よりも大分人見知りしなくなった点、少し期待できた。
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