私たちは、二人とも晩婚で、結婚したのは、約10年前です。
母は、娘がいつまでも結婚しないので、それなりに心配していたようです。父がなくなり、妹と三人の女所帯となってからは、なおさらのことでした。
縁あってだんなとめぐり合い、はじめて彼が母に挨拶に来たとき、母は精神病のほうが思わしくなかったのですが、とてもにこにこと応対していました。
それで、ふたりの印象は、とてもベストだったのです。
その後、同居しょうと決めたとき、私よりもだんなのほうが積極的でした。
もちろん、実際同居したあと、母は二度入院し、母の病状の最悪の状態を体験したあとは、さすがにだんなは自分の考えは甘かったと悟りましたが。
母は、終始私には、きついことを言ったり、聞き分けがないことはあるのですが、だんなが一言いうと、素直に従いました。そして、「仕事に行きなはったの?」とか、「もう、お食事は済みなはった?」と京都弁で丁寧な表現で言います。私には、そんな言葉づかいは、いたしません。朝、どんなに気分が悪いときも、母はだんなには「おはようございます」と言います。
だんなが今困っているのは、母が無造作に部屋をあけたまま、着替えたりするのは困るなぁということと、たんなが風呂からあがってまだ裸なのに、洗面所のドアをいきなり開けてしまうことです。(今は、かならずロックしてますが。)
「おれが、男なんだってことわかっていないのかな」というのが、だんなの悩みです。
母は、いまだに部屋をあけたまま、半裸の姿をさらしています。「娘と婿は、ちがうんだよ」と言ってるんですけど。
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