むりしない母


  このごろ、「うつ」でなくなった母は、マイペースな生活を続けている。
  先週急に猛暑になった金曜日は、家から出ず丸一日涼しいエアコンの部屋ですごし、土曜日は、急に思いついたように自分で近所の美容室に歩いて行き、数ヶ月ぶりにカットと髪を染めて帰った。そして、翌日またもや一日部屋の中で過ごした。
  私たちからすれば、美容室に行く元気があるのだから、一日一回は外の空気を吸うようにしたほうが健康的ではないか。糖尿だし、医者から運動もするようにいわれているのだから、いくら暑いからと言って、一日部屋に閉じこもり、ごろごろとしているのは良くないと思う。食欲は、いつもどおりあるから、動かないと。
  以前ならば、説教を毎日していたが、最近、少し考えがかわった。母は、もしかすると、賢いのかもしれない。ほとんど、本能的に体力を使いすぎないような生活をしているのかもしれない。そのおかげで、母は夏バテもせず、元気なのだから。

[ディサービス記8/7]

 月曜日、いつものディサービスも、朝自分で起きて、食事、服薬など全部して、迎えの車にのって出かけた。すごくスムーズなので、驚いている。
 とはいえ、この猛暑の夜に、突然薄かけ布団や毛布を出してきて、寝ている。翌朝、「誰が出したのか知らないけど、朝あったのよ」と言っていたり。しっかりしているのやら、ボケているのやら、さっぱりわからない。昨日は、しまってある長袖のパジャマを出していた。あまり、安心してばかりもいられないのかもしれない。
  適当な「見守り」というのが、難しい。
 
 

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